【残念なお知らせ】諸般の事情により、クォーター大阪暮らしは2009年11月末をもって終了することとなりました。これまでのご愛顧に心より感謝申し上げます。今後はこちらのブログで記事を提供してまいります。よろしくお願いします。
2009年05月27日
新聞記事から経営・仕事のヒントをみつけるコツとは?
来月開催する「新聞記事で鍛える【超】ビジネス発想力強化セミナー」の準備を着々と進めています。既に多数の参加お申し込みをいただいています。ありがとうございます。
参加お申し込みのメールのコメント欄に、日経記事は毎日チェックしているが、仕事に役立てるノウハウがわからない、といった書き込みが散見されます。
そのノウハウ、セミナーでは、きっちりとお話ししたいと思っています。ノウハウの一つとして、記事を「抽象化する」という手順を踏むことがあります。
要は、自分の仕事で応用可能なエッセンスを抽出するということです。食事を摂取した場合で言えば、いったん消化して栄養素のレベルに分解してから、肉体に再構成するというイメージになるでしょうか。
たとえば、建設業界などでは、リフォーム市場がおおいに注目されてきています。建設業界の話として受け止めると、業界が違えば、特に役立つ記事ではないかも知れません。
ですが、「新品」ではなく「修繕」の市場が注目されている、と抽象化すれば、他のほとんどの業界で通用する話になります。5月27日付けの日本経済新聞にも、そのような記事が掲載されています。
「人材派遣や採用支援を手がけるビー・スタイルは採用活動用に作った映像の修理サービスを始める」のだそうです。建設業界とは全く異なる業界ですが、「修繕」の市場に注目するという点では、同じです。
記事によれば、「事業部名の変更や登場人物の異動などで修正が必要な場合に1万円から対応する」そうです。ほんの一部分の修正のために、すべて録り直すというのは、さすがにムダですね。
昨今の景気を考え、「採用コストが限られる中、いったん、「新品」ではなく「修繕」の市場が注目されている、と抽象化すれば、他のほとんどの業界で通用する話になります。5月27日付けの日本経済新聞にも、そのような記事が掲載されています。
「人材派遣や採用支援を手がけるビー・スタイルは採用活動用に作った映像の修理サービスを始める」のだそうです。建設業界とは全く異なる業界ですが、「修繕」の市場に注目するという点では、同じです。
記事によれば、「事業部名の変更や登場人物の異動などで修正が必要な場合に1万円から対応する」そうです。ほんの一部分の修正のために、すべて録り直すというのは、さすがにムダですね。
昨今の景気を考え、「採用コストが限られる中、いったん制作した映像を数年間使用したい企業が多いと判断した」とのことです。洋服などでもそうですが、「修繕」や「リサイクル」「リユース」は、今や社会全体のキーワードですし、自社・自業界でも例外ではないはずです。
このように、日経記事を読む際は、「同じ」こと、すなわち自社や自業界との共通点を探し、着目することで、経営や仕事に役立てやすくなります。
ビー・スタイルがこのサービスを発想したのは、純粋に「もったいない」という顧客の声に耳を傾けた結果だったのかも知れません。ですが、「修繕」というキーワードで、自社の商品・サービスを点検しても、今回のような発想が得られます。
この修理サービスは、ビー・スタイルが制作した映像のみが対象となるのだそうです。「映像の完成バージョンと字幕や音声を除いた2つのバージョンのテープのみを保存」することで、字幕や音声の差し替えが可能になるのです。
興味深いのは、「データの保存料が初年度は無料で2年目からは年間10万円かかる」というビジネスモデルです。修正の最低料金が1万円とは、随分と安いと思ったのですが、なるほど、このような仕掛けがあったのですね。
これもまた、どこかで聞いたような話です。ソフトウェアなどを売り切りにせず、長期的かつ継続的に使用料を徴収するモデル。ソフトウェア業界という他業界のビジネスモデルを、自社に採り入れたと言えるでしょう。
日経記事を読まずとも、他社・他業界のやり方をマネし、自社に採り入れることは可能だと思います。ですが、情報が集約されている新聞を、発想のヒント獲得に活用するのは効率的です。試してみてはいかがでしょうか。
【今日の教訓】
あなたの企業では、日経記事をどのように経営や仕事に役立てているだろうか。他社・他業界のことと受け止めてしまえば、共通点も接点も見出せず、役に立てることはできない。記事を抽象化し、自社に役立つ共通点を探してみよう。そうすれば、きっと役立てることができるはずだ。
<参考:日本経済新聞 2009.05.27【15面】>
※お知らせ
効果絶大!新聞記事で鍛える【超】ビジネス発想力強化セミナー
東京・大阪・名古屋・広島・福岡で連続開催!
※詳細&お申込み
→ http://www.entrelect.co.jp/seminar_keieisenryakuko0906.html
このセミナーでは、私の新聞記事の読み方をご紹介すると共に、そこから新たなビジネス発想を生むための具体的な手法や事例を惜しみなくお伝えします。
新聞記事という、ごく身近な情報に、これほどまでの価値があったことに驚いていただけることでしょう。発想やアイデアが浮かばないという悩みはもう、おさらばです。
もしあなたが、下記のいずれかに該当するのなら、ぜひご参加をお勧めします。
・成長発展志向の経営者、事業責任者
・発想力を飛躍的に高めたいビジネスパースン
・起業や新規事業のネタをお探し中の方
・現役のコンサルタント並びに志望者
・その他、向上心の高いすべてのビジネスパーソン
なお、ご参加にあたっては、当日の日本経済新聞(朝刊)を持参ください。セミナー内で、いくつかの記事を材料に発想のワークを行ないます。
会場でお会いできることを、楽しみにしております。
※詳細&お申込み
→ http://www.entrelect.co.jp/seminar_keieisenryakuko0906.html
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そのノウハウ、セミナーでは、きっちりとお話ししたいと思っています。ノウハウの一つとして、記事を「抽象化する」という手順を踏むことがあります。
要は、自分の仕事で応用可能なエッセンスを抽出するということです。食事を摂取した場合で言えば、いったん消化して栄養素のレベルに分解してから、肉体に再構成するというイメージになるでしょうか。
たとえば、建設業界などでは、リフォーム市場がおおいに注目されてきています。建設業界の話として受け止めると、業界が違えば、特に役立つ記事ではないかも知れません。
ですが、「新品」ではなく「修繕」の市場が注目されている、と抽象化すれば、他のほとんどの業界で通用する話になります。5月27日付けの日本経済新聞にも、そのような記事が掲載されています。
「人材派遣や採用支援を手がけるビー・スタイルは採用活動用に作った映像の修理サービスを始める」のだそうです。建設業界とは全く異なる業界ですが、「修繕」の市場に注目するという点では、同じです。
記事によれば、「事業部名の変更や登場人物の異動などで修正が必要な場合に1万円から対応する」そうです。ほんの一部分の修正のために、すべて録り直すというのは、さすがにムダですね。
昨今の景気を考え、「採用コストが限られる中、いったん、「新品」ではなく「修繕」の市場が注目されている、と抽象化すれば、他のほとんどの業界で通用する話になります。5月27日付けの日本経済新聞にも、そのような記事が掲載されています。
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記事によれば、「事業部名の変更や登場人物の異動などで修正が必要な場合に1万円から対応する」そうです。ほんの一部分の修正のために、すべて録り直すというのは、さすがにムダですね。
昨今の景気を考え、「採用コストが限られる中、いったん制作した映像を数年間使用したい企業が多いと判断した」とのことです。洋服などでもそうですが、「修繕」や「リサイクル」「リユース」は、今や社会全体のキーワードですし、自社・自業界でも例外ではないはずです。
このように、日経記事を読む際は、「同じ」こと、すなわち自社や自業界との共通点を探し、着目することで、経営や仕事に役立てやすくなります。
ビー・スタイルがこのサービスを発想したのは、純粋に「もったいない」という顧客の声に耳を傾けた結果だったのかも知れません。ですが、「修繕」というキーワードで、自社の商品・サービスを点検しても、今回のような発想が得られます。
この修理サービスは、ビー・スタイルが制作した映像のみが対象となるのだそうです。「映像の完成バージョンと字幕や音声を除いた2つのバージョンのテープのみを保存」することで、字幕や音声の差し替えが可能になるのです。
興味深いのは、「データの保存料が初年度は無料で2年目からは年間10万円かかる」というビジネスモデルです。修正の最低料金が1万円とは、随分と安いと思ったのですが、なるほど、このような仕掛けがあったのですね。
これもまた、どこかで聞いたような話です。ソフトウェアなどを売り切りにせず、長期的かつ継続的に使用料を徴収するモデル。ソフトウェア業界という他業界のビジネスモデルを、自社に採り入れたと言えるでしょう。
日経記事を読まずとも、他社・他業界のやり方をマネし、自社に採り入れることは可能だと思います。ですが、情報が集約されている新聞を、発想のヒント獲得に活用するのは効率的です。試してみてはいかがでしょうか。
【今日の教訓】
あなたの企業では、日経記事をどのように経営や仕事に役立てているだろうか。他社・他業界のことと受け止めてしまえば、共通点も接点も見出せず、役に立てることはできない。記事を抽象化し、自社に役立つ共通点を探してみよう。そうすれば、きっと役立てることができるはずだ。
<参考:日本経済新聞 2009.05.27【15面】>
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このセミナーでは、私の新聞記事の読み方をご紹介すると共に、そこから新たなビジネス発想を生むための具体的な手法や事例を惜しみなくお伝えします。
新聞記事という、ごく身近な情報に、これほどまでの価値があったことに驚いていただけることでしょう。発想やアイデアが浮かばないという悩みはもう、おさらばです。
もしあなたが、下記のいずれかに該当するのなら、ぜひご参加をお勧めします。
・成長発展志向の経営者、事業責任者
・発想力を飛躍的に高めたいビジネスパースン
・起業や新規事業のネタをお探し中の方
・現役のコンサルタント並びに志望者
・その他、向上心の高いすべてのビジネスパーソン
なお、ご参加にあたっては、当日の日本経済新聞(朝刊)を持参ください。セミナー内で、いくつかの記事を材料に発想のワークを行ないます。
会場でお会いできることを、楽しみにしております。
※詳細&お申込み
→ http://www.entrelect.co.jp/seminar_keieisenryakuko0906.html