【残念なお知らせ】諸般の事情により、クォーター大阪暮らしは2009年11月末をもって終了することとなりました。これまでのご愛顧に心より感謝申し上げます。今後はこちらのブログで記事を提供してまいります。よろしくお願いします。
2008年12月17日
ありがたい!内定取り消し学生の就職を支援!
「他人のふんどし」をいかに使うか。それがビジネス成功の秘訣だったりしますね。自分一人では何もできません。だからこそ、「人脈」づくりの大切さが説かれたりするわけです。
※こちらも参考に → 『アライアンス仕事術』平野敦士カール先生
一方、「変化はチャンス」だとも言われます。急激に景況が悪化している昨今ですが、その分、新たなチャンスが生まれていると考えることもできます。
景況の悪化は、大学新卒者の採用内定取り消しの頻発といった形で現われてきているのが深刻です。他社を断って入社を決心した企業からこのような仕打ちを受けるとは、実に気の毒なことだと思います。
ですが、それもまた「変化」の一つととらえれば、新たなビジネスチャンスになるのかも知れません。
12月17日付けの日経MJ(流通新聞)に、「人材サービス会社のネオキャリアは内定取り消しを受けた来春卒業予定の学生を対象とした就職支援サービスを始めた」という記事が掲載されています。
内定取り消し問題への救済策として、注目できますね。「変化」をチャンスにする事例でもあります。興味深いのは、「通常の選考過程を経ずに、いきなり事実上の最終選考となる社長面接が受けられるようにする」という点です。
時間的な余裕がないということもあるでしょう。ですが、記事によれば、ネオキャリアは「一度内定を勝ち得た学生には優秀な人が多い」とみているそうです。その分、選考過程を省略できるわけですね。なるほどです。
面接に至るまでの選考作業も、コストのかかることです。それを既に他社がやってくれているわけですから、ちゃっかり「他人のふんどし」を利用しているようにも見えます。
もちろん、内定取り消しで途方に暮れている学生を救済する施策ですし、内定を取り消す企業の責任は重いですから、このケースを「ちゃっかり」扱いするのは申し訳ないかも知れません。
とは言え、この「ちゃっかり」方式を一般化すれば、何かと便利ではないでしょうか。たとえば、特定企業の内定通知をもらっていれば選考作業の一部を省略する、といったことができそうです。
自社が行なった選考作業の結果を、他社に「ちゃっかり」利用される企業は迷惑ですが、学生にとっては、時間と労力の節約になります。もちろん、時期的な問題はあるでしょうが、中小企業が新卒採用を狙う場合には、この方式を使っているケースもあるようです。
かつて、他社の割引カードを持参すれば、ガソリンを割引販売するというガソリンスタンドがあったと記憶しています。カードによる囲い込み策も、オセロゲームのように「一発逆転」されてしまうわけです。
先進的な製品を開発しても、後発の大手企業にマネをされ、結局はその大手企業が市場の大半を獲得してしまう、といったケースもよくありますね。製品アイデアという「他人のふんどし」を利用しているわけです。
じゃんけんで勝つには、「後出し」をすることでしょう。他社に先駆けようとする企業が多い中、「後出し」ならではのメリットがあるということにも、着目すべきだと思います。
企業間競争というと、「より早く」を目指しがちですが、差別化の観点からすれば、「後出し」の方が、むしろ有利なこともあります。多面的に考えることが必要なのです。
【今日の教訓】
あなたの企業では、どのような観点で他社と競争することを考えているだろうか。「より早く」という考え方もあるが、「後出し」という考え方もある。多面的に考えて、他社との比較競争優位性を確立しよう。
<参考:日経MJ(流通新聞) 2008.12.17【23面】>
※こちらも参考に → 『アライアンス仕事術』平野敦士カール先生
一方、「変化はチャンス」だとも言われます。急激に景況が悪化している昨今ですが、その分、新たなチャンスが生まれていると考えることもできます。
景況の悪化は、大学新卒者の採用内定取り消しの頻発といった形で現われてきているのが深刻です。他社を断って入社を決心した企業からこのような仕打ちを受けるとは、実に気の毒なことだと思います。
ですが、それもまた「変化」の一つととらえれば、新たなビジネスチャンスになるのかも知れません。
12月17日付けの日経MJ(流通新聞)に、「人材サービス会社のネオキャリアは内定取り消しを受けた来春卒業予定の学生を対象とした就職支援サービスを始めた」という記事が掲載されています。
内定取り消し問題への救済策として、注目できますね。「変化」をチャンスにする事例でもあります。興味深いのは、「通常の選考過程を経ずに、いきなり事実上の最終選考となる社長面接が受けられるようにする」という点です。
時間的な余裕がないということもあるでしょう。ですが、記事によれば、ネオキャリアは「一度内定を勝ち得た学生には優秀な人が多い」とみているそうです。その分、選考過程を省略できるわけですね。なるほどです。
面接に至るまでの選考作業も、コストのかかることです。それを既に他社がやってくれているわけですから、ちゃっかり「他人のふんどし」を利用しているようにも見えます。
もちろん、内定取り消しで途方に暮れている学生を救済する施策ですし、内定を取り消す企業の責任は重いですから、このケースを「ちゃっかり」扱いするのは申し訳ないかも知れません。
とは言え、この「ちゃっかり」方式を一般化すれば、何かと便利ではないでしょうか。たとえば、特定企業の内定通知をもらっていれば選考作業の一部を省略する、といったことができそうです。
自社が行なった選考作業の結果を、他社に「ちゃっかり」利用される企業は迷惑ですが、学生にとっては、時間と労力の節約になります。もちろん、時期的な問題はあるでしょうが、中小企業が新卒採用を狙う場合には、この方式を使っているケースもあるようです。
かつて、他社の割引カードを持参すれば、ガソリンを割引販売するというガソリンスタンドがあったと記憶しています。カードによる囲い込み策も、オセロゲームのように「一発逆転」されてしまうわけです。
先進的な製品を開発しても、後発の大手企業にマネをされ、結局はその大手企業が市場の大半を獲得してしまう、といったケースもよくありますね。製品アイデアという「他人のふんどし」を利用しているわけです。
じゃんけんで勝つには、「後出し」をすることでしょう。他社に先駆けようとする企業が多い中、「後出し」ならではのメリットがあるということにも、着目すべきだと思います。
企業間競争というと、「より早く」を目指しがちですが、差別化の観点からすれば、「後出し」の方が、むしろ有利なこともあります。多面的に考えることが必要なのです。
【今日の教訓】
あなたの企業では、どのような観点で他社と競争することを考えているだろうか。「より早く」という考え方もあるが、「後出し」という考え方もある。多面的に考えて、他社との比較競争優位性を確立しよう。
<参考:日経MJ(流通新聞) 2008.12.17【23面】>
タグ :内定取り消し