【残念なお知らせ】諸般の事情により、クォーター大阪暮らしは2009年11月末をもって終了することとなりました。これまでのご愛顧に心より感謝申し上げます。今後はこちらのブログで記事を提供してまいります。よろしくお願いします。
2008年11月18日
「単体」「部品」「セット」で売ることを考える
私は、銀座コーチングスクールというプロコーチ育成機関で代表を
務めています。大阪では、中央区内本町二丁目に大阪校があります。
銀座コーチングスクールは、コーチングスキルの習得に加え、「プ
ロコーチワークショップ」といったプログラムの提供により、プロ
コーチとして成功するためのサポートも行なっているのが特色です。
プロコーチというと、個人セッションで稼ぐイメージが強いかも
知れませんが、現実には、それ以外にもセミナーや研修講師といっ
た仕事もこなして収益を上げているのが実態です。
個人セッションの契約を獲得するにあたっても、必ずしも個人と
直接契約するだけではありません。企業と契約し、企業が費用を負
担し、幹部社員等を対象にセッションを行なう場合もあります。
(コーポレートコーチと呼んだりします)
また、セッションを単体で契約するだけでなく、研修プログラムの
「部品」としてセッションサービスを提供する場合もあれば、セッ
ションに付加価値サービスを組み合わせ、「セット」で契約を受注
する場合もあります。
つまり、セッションという一つの「商品」の販売については、「単
体」「部品」「セット」といったバリエーションで考えることがで
きるのです。
このバリエーションは、もちろん、コーチングセッションに限っ
たことではありません。
たとえば18日付けの日本経済新聞には、「ヤマトホールディングス
は来年1月から、中小スーパーがインターネット宅配事業を始める
ための仕組みを一括して提供するサービスを始める」という記事が
掲載されています。
「ヤマトホールディングス」とありますが、要はヤマト運輸の「宅
急便」のことです。「宅急便」という商品もまた、「単体」「部品」
「セット」のバリエーションを持たせることができるのです。
この取り組みの背景としては、大手スーパーがインターネット宅配
事業を拡大していることがあります。いわゆる「ネットスーパー」
と呼ばれるものです。
それに対抗して、中小スーパーも「ネットスーパー」を運営したい
というニーズがあるわけです。とは言え、独力ではシステム構築が
難しいので、ヤマト運輸がそれをサポートするのです。
通常の宅急便は、「単体」で利用されるサービスで、利用者の求め
に応じ、対応します。この場合、単純に「宅配機能」にのみ焦点が
当たることになります。
ですが、ネットスーパーを運営するとなると、システム全体を見渡
す必要があります。その都度、「単体」で配送を依頼するのではな
く、システムの「部品」としての宅配機能が求められます。
この記事のケースでは、ヤマト運輸は、大手スーパーが構築したシ
ステムに、「部品」として「宅急便」を提供することになります。
しかしそれでは、システム構築能力のない中小スーパー相手では、
ビジネスを展開できません。「部品」を使う以前の問題ですね。
となると次は、「セット」で販売することを考える。それがこの記
事の取り組みです。
つまり、ネットスーパーのシステムに宅配便を組み込んだ「セット」
にすることで、ヤマト運輸のコアビジネスである宅配便を売ること
ができるようになるわけです。
「単体」で売れるものは、システムの中の「部品」として組み込ん
で売ることができます。顧客がシステムを持っていなければ、シス
テムごと「セット」で提供することもできるのです。
もし現在、「単体」だけでビジネスをしているとしたら、もったい
ないことをしているのかも知れませんね。加えて「部品」「セット」
としての販売を考えることで、収益機会を拡大することができるは
ずです。ぜひ考えてみてくださいね。
<情報源:日本経済新聞 2008.11.18【12面】>
務めています。大阪では、中央区内本町二丁目に大阪校があります。
銀座コーチングスクールは、コーチングスキルの習得に加え、「プ
ロコーチワークショップ」といったプログラムの提供により、プロ
コーチとして成功するためのサポートも行なっているのが特色です。
プロコーチというと、個人セッションで稼ぐイメージが強いかも
知れませんが、現実には、それ以外にもセミナーや研修講師といっ
た仕事もこなして収益を上げているのが実態です。
個人セッションの契約を獲得するにあたっても、必ずしも個人と
直接契約するだけではありません。企業と契約し、企業が費用を負
担し、幹部社員等を対象にセッションを行なう場合もあります。
(コーポレートコーチと呼んだりします)
また、セッションを単体で契約するだけでなく、研修プログラムの
「部品」としてセッションサービスを提供する場合もあれば、セッ
ションに付加価値サービスを組み合わせ、「セット」で契約を受注
する場合もあります。
つまり、セッションという一つの「商品」の販売については、「単
体」「部品」「セット」といったバリエーションで考えることがで
きるのです。
このバリエーションは、もちろん、コーチングセッションに限っ
たことではありません。
たとえば18日付けの日本経済新聞には、「ヤマトホールディングス
は来年1月から、中小スーパーがインターネット宅配事業を始める
ための仕組みを一括して提供するサービスを始める」という記事が
掲載されています。
「ヤマトホールディングス」とありますが、要はヤマト運輸の「宅
急便」のことです。「宅急便」という商品もまた、「単体」「部品」
「セット」のバリエーションを持たせることができるのです。
この取り組みの背景としては、大手スーパーがインターネット宅配
事業を拡大していることがあります。いわゆる「ネットスーパー」
と呼ばれるものです。
それに対抗して、中小スーパーも「ネットスーパー」を運営したい
というニーズがあるわけです。とは言え、独力ではシステム構築が
難しいので、ヤマト運輸がそれをサポートするのです。
通常の宅急便は、「単体」で利用されるサービスで、利用者の求め
に応じ、対応します。この場合、単純に「宅配機能」にのみ焦点が
当たることになります。
ですが、ネットスーパーを運営するとなると、システム全体を見渡
す必要があります。その都度、「単体」で配送を依頼するのではな
く、システムの「部品」としての宅配機能が求められます。
この記事のケースでは、ヤマト運輸は、大手スーパーが構築したシ
ステムに、「部品」として「宅急便」を提供することになります。
しかしそれでは、システム構築能力のない中小スーパー相手では、
ビジネスを展開できません。「部品」を使う以前の問題ですね。
となると次は、「セット」で販売することを考える。それがこの記
事の取り組みです。
つまり、ネットスーパーのシステムに宅配便を組み込んだ「セット」
にすることで、ヤマト運輸のコアビジネスである宅配便を売ること
ができるようになるわけです。
「単体」で売れるものは、システムの中の「部品」として組み込ん
で売ることができます。顧客がシステムを持っていなければ、シス
テムごと「セット」で提供することもできるのです。
もし現在、「単体」だけでビジネスをしているとしたら、もったい
ないことをしているのかも知れませんね。加えて「部品」「セット」
としての販売を考えることで、収益機会を拡大することができるは
ずです。ぜひ考えてみてくださいね。
<情報源:日本経済新聞 2008.11.18【12面】>
Posted by HANK@森 at 19:04│Comments(0)
│ビジネス
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